鋼板加工ニュース
2023.05.22
2025.05.08
鋼板加工とは|大阪市の鋼板加工会社(坂元鋼材)
鋼板加工とは
鋼板は、一般的に平板状に圧延された鋼材です。
その鋼板に対して切断・穴あけ・曲げ・溶接などの様々な加工を行うことで、
建築、機械、自動車、船舶など幅広い製品に使用されています。
代表的な種類として、下記の鋼板が挙げられます。
熱間圧延鋼板
高温(約900℃以上)で加熱したスラブをローラーで圧延して薄く成形した鋼板で、加工性に優れ、比較的コストが低い点が特徴です。
冷間圧延鋼板
熱間圧延鋼板を常温でさらに圧延して加工した鋼板で、表面は滑らかで光沢があり、美観や寸法精度、厚みの均一性に優れています。
電気亜鉛メッキ鋼板
冷間圧延鋼板の表面に電気分解で薄く均一に亜鉛メッキを施した鋼板で、溶接性や加工性に優れています。
溶融亜鉛メッキ鋼板
鋼板を溶融した亜鉛槽に浸すことで、表面に厚い亜鉛層を形成した鋼板です。メッキ層が厚いため、高い耐食性を持ちます。
鋼板加工の種類(溶断、穴あけ、曲げ、開先、溶接)
当社では溶断・穴あけ・開先・曲げ加工を行っています。
(穴明け・開先の一部、曲げは協力工場にて)
ー溶断加工
溶断加工とは、電気やガスを使用し高熱で金属を溶かしながら切断する加工です。
レーザー切断、プラズマ切断、ガス切断の3種類に分けられます。
ー穴あけ加工
穴あけ加工とは、対象となるワークに穴を開ける加工を指します。
主な穴あけ加工の種類としては、ドリル加工、タップ加工、リーマ加工等が挙げられます。
ー曲げ加工
曲げ加工は、鋼板を必要な形状に曲げるための方法で、
折り曲げ機やプレスブレーキを使用します。
ー開先加工
開先とは、鉄板の板厚に対して斜めに切断又は切削したものです。
接合部分に強度が必要とされる溶接において必須となる加工工程です。
ー溶接加工
溶接加工とは、鋼板同士を接合するための方法で、
アーク溶接やTIG溶接、MIG溶接、ファイバーレーザー溶接などの溶接法の種類があります。
大阪市の鋼板加工会社 坂元鋼材が行う鋼板加工
ーガス溶断
ガス溶断とは、金属と酸素ガスの反応熱を利用して素材を溶断する加工方法のことです。
切断部分をガス炎により予熱した後、酸素を供給することで素材を燃焼させ酸化鉄へと変化させます。
酸化鉄となった素材を酸素ガスにより吹き飛ばすことで徐々に溶断していきます。
ガス溶断は鋼板の切断において幅広く使用されており、
100年以上の歴史がある伝統的な溶断方法です。
ープラズマ切断
プラズマ切断とは、非常に高温なプラズマアークを材料に照射することにより切断する加工方法のことです。
この照射部分は数万℃に達するため、金属を容易に融解することが可能です。
また、ガス溶断では切断することが難しいステンレス鋼やアルミニウム合金等の高速切断にも用いられています。
(ガス溶断は金属を酸化させて切断する方式のため、酸化しにくいステンレスは切断できない)
ーレーザー切断
レーザー切断とはレーザーの熱を用いて切断する方法で、鋼板の切断において広く使用されています。
レーザー発振器という機械から放たれたレーザーをレンズで集光して照射することで、素材を局部的に溶融させます。
その溶けた金属部分をアシストガスで吹き飛ばすことによって切断していきます。
ー穴あけ加工
上記でも説明いたしましたが、穴あけ加工には、ドリル加工、タップ加工、リーマ加工等の様々な種類があります。
ドリル加工は、最も一般的な穴あけ加工であり、ドリルを用いて穴をあける加工方法です。
一方で、タップ加工は、タップと呼ばれる工具を用いて、ドリル等により開けられた下穴に雌ネジを成形する加工方法です。
また、リーマ加工は、下穴の内径を、リーマと呼ばれる棒状の部材を通すことで、狙った穴径に広げ、綺麗な円状の穴を成形する加工方法です。
当社では、上記4つの鋼板加工を中心に行っております。
また、溶断後の曲げ加工や開先加工など、二次加工も当社の協力会社にて対応しています。
このように一貫対応することで、お客様の横持ちの手間を削減しています。
鋼板加工 製作事例の紹介
140ミリ極厚に25Φのガス小穴

こちらは産業用機械部品です。
通常、ガス溶断で開けることができる最少の穴径は板厚相当の直径です。
例えば、140mm厚であれば直径140φが限界です。
しかし、当社ではそれ以下の極小穴であっても、
ご要望に応じてガス溶断で対応可能です。
こちらの事例では、140mm厚に直径25φの穴をガス溶断で空けました。
ガス溶断 140ミリ厚 + 小径穴(40φ)

こちらは、140ミリ厚の極厚鋼板へガス溶断を行った事例です。
板厚を大きく下回る小径穴(40φ)の加工を実現しています。
プラズマ 22ミリ厚 大型品

こちらは、大型機械用のカバー部品です。
ガス溶断での製作も可能ですが、プラズマで切断することにより、
熱歪みが抑えられ、切断面が美しく仕上がります。
レーザー加工 12ミリ厚(ミガキ材)

こちらは、12ミリ厚のミガキ材(ご支給いただいた材料)にレーザー加工を行った事例です。
当社では、支給材での加工にも柔軟に対応しております。
レーザー 9t+折り曲げ加工

こちらの製品は、レーザー加工後、曲げ加工により製作しました。
3m近い大きな製品でしたが、
大型のプレス機を保有している協力工場で曲げ加工を行いました。
鋼材の切断とその後の加工まで一貫して対応したことで、
お客様の管理工数を大幅に削減できた事例です。
レーザー切断 6ミリ厚

こちらは、レーザー切断加工の実例です。
当社では、大型かつ特殊な形状であっても、
歪みを最小限に抑えた高精度なレーザー加工が可能です。
大阪エリアの鋼板加工は、坂元鋼材にお任せください!
今回は、鋼板加工についてご紹介しました。
レーザー・プラズマ・ガス溶断加工センターを運営する坂元鋼材株式会社では、鋼板の溶断及び、その後の曲げや穴あけ、開先などの後加工も一貫して対応しています。
当社が加工する鋼鈑はそれ自体が最終製品ではなく、
お客様のもとで加工されて機械部品・建築部材等に姿を変えます。
当社が長年培った技術と実績をもとに、鋼板加工のプロフェッショナルとして「次に使う人が使いやすい」鋼板をお届けしてまいります。
鋼板加工にお困りの方は、坂元鋼材が運営するレーザー・プラズマ・ガス溶断加工センターまでお気軽にお問い合わせください!