鋼板加工ニュース
2021.10.04
2023.03.27
鋼板におけるプラズマ切断の特長|坂元鋼材(大阪)
プラズマ切断とは?
プラズマ切断とは、非常に高温なプラズマアークを材料に照射することにより切断する加工方法のことです。この照射部分は数万℃に達するため、金属を容易に融解することが可能です。
プラズマ切断は、ガス溶断等では切断することが難しいステンレス鋼やアルミニウム合金等の高速切断にも用いられています(ガス溶断は金属を酸化させて切断する方式のため、酸化しにくいステンレスは切れない)。また、プラズマ切断は別名:プラズマジェットとも呼ばれています。
プラズマ切断の特徴
対応板厚
弊社のプラズマ切断の対応板厚は14ミリ厚~28ミリ厚で、最大対応サイズは 2450×6096です。そのため、プラズマ切断はガス溶断(対応板厚:28ミリ厚~150ミリ厚)とレーザー切断(0.5ミリ厚~25ミリ厚)の間の板厚レンジに最適な加工方法であると言え、この板厚帯で最も高い加工パフォーマンス(切断速度、加工精度)を発揮します。
切断品質
プラズマ切断の切断面は非常に滑らかで美しいため、高品質の製品を製作することが可能です。ガス溶断と比較すると、切断速度が速いため入熱が少なく、歪みが少ないこともプラズマ切断の特徴の1つです。
さらに、弊社が取り扱っているコマツ産機製の「twisterシリーズ」を使用すれば、プラズマ切断の弱点である勾配のつきやすさを限りなく抑えることができ、板厚に対して垂直度を高めることが可能です。
また、プラズマ加工では切断ノズル先端部(消耗品)の状態を良好に保つことが極めて大切で、これを怠ると切断品質が悪化します。弊社ではこの消耗品管理を厳格にすることにより、常に切断品質の高いプラズマ加工品をお届けしています。
コストパフォーマンス
14ミリ~28ミリの板厚の場合、プラズマ切断だけでなく、レーザー切断でも切断することが可能です。しかし、14ミリ厚~28ミリ厚の板厚レンジにおいて、プラズマ切断はレーザー切断よりも切断コストが安価です。さらに、この板厚レンジでは、プラズマ切断の方がより高速で切断することができるため、納期短縮を実現することができます。
ただし、14ミリ厚未満の板厚レンジはレーザー切断の方がプラズマよりも有利な切断方法であるため、この板厚帯はレーザーのみで対応しております。
実際の加工事例
プラズマ 22ミリ厚 大型品
こちらは、大型機械用のカバー部品です。ガス溶断での製作も可能ですが、プラズマで切断することにより、熱歪みが抑えられ、切断面が美しく仕上がります。溶断部品としては、1500幅を超える大型ですが、1枚もので製作可能です。
プラズマ切断のことなら弊社にお任せください!
今回はプラズマ切断の特徴についてご紹介しました。
レーザー・プラズマ・ガス溶断加工センターを運営する坂元鋼材株式会社では、プラズマ切断だけではなく、ガス溶断・レーザー切断にも対応し、0.5mmから150mm厚までのあらゆる鋼板を加工しています。
鋼板材料はそれ自体が最終製品ではなく、お客様のもとで、加工されて機械部品・建築部材等に姿を変えます。弊社が長年培った技術と実績をもとに、鋼板加工のプロフェッショナルとして、「次に使う人が使いやすい」鋼板をお届けしてまいります。
鋼板加工にお困りの方は、レーザー・プラズマ・ガス溶断加工センターまでお気軽にお問い合わせください!