鋼板加工ニュース

2024.10.20

2024.10.20

レーザー加工

レーザー切断加工で使用される鋼板の種類


当社のレーザー切断加工

レーザー加工は、プラズマやガス溶断など、その他の切断加工と比較して、綺麗な切断面と高精度な加工を実現できます。当社では0.5mmから25mmの厚板までをレーザー加工にて対応しています。

こちらの記事では、レーザー加工に用いられる鋼板の各材質の特徴について紹介します。

レーザー切断加工で使用される鋼板の種類

普通鋼(SS400)

SS400は、SS材(一般構造用圧延鋼板)の一種であり、非常に汎用性が高く、コストパフォーマンスにも優れているため、多様な用途で広く利用されています。SS400の主な特徴として、硬度が低く、比較的柔らかいことから加工しやすい点が挙げられます。また、市場では平板材(プレート)、棒材、H形鋼やL形鋼などの形鋼として広く流通していることが一般的です。

冷延鋼板(SPCC)

冷延鋼板(SPCC)は、冷間圧延によって製造される鋼板で、表面が滑らかで寸法精度が高いため加工性が良いという特徴があります。さらに、冷延鋼板は、冷間圧延の工程で結晶構造が緻密化され、機械的な強度が均一になり、加工の汎用性が高い材質です。

炭素鋼(S45C)

炭素鋼(S45C)は、中炭素鋼に分類され、炭素含有量が約0.45%の鋼材です。適度な炭素含有量により強度と硬度が高く、耐摩耗性にも優れているため加工性はやや劣りますが、焼き入れや焼き戻しなどの熱処理を施すことで、さらに強度や硬度を高めることができます。

高張力鋼(Hi-ten)

高張力鋼(Hi-ten)は、引張強さが非常に高い鋼材で、強度と軽量化を両立できる材質になります。通常の鋼材に比べて非常に高い引張強度を持っており、軽量化が可能です。さらに、同じ強度を持つ従来の鋼材よりも薄いため強度を確保できます。しかし、高張力鋼は引張強度が高い一方で、成形性が低いというデメリットがあります。加工中に大きな力を必要とし、曲げや絞り加工時には割れや変形が生じるリスクが高くなります。

電気メッキ鋼板(ボンデ)

電気メッキ鋼板は、鋼板の表面に亜鉛などのメッキ層が施されており耐食性が高い鋼板です。特徴として、比較的平滑な表面と均一な厚さを持つため、レーザー加工で高い精度が得られます。ただし、メッキ層があるため、加工中にメッキ層が焦げることがあり、これが仕上がりに影響を与えることがあります。電気メッキ鋼板はメッキ処理が施されているため、通常の鋼板よりもコストが高くなることがあります。ただし、耐食性の向上により、長期的なコスト削減に寄与する可能性があります。

ステンレス(SUS304)

ステンレス鋼(SUS304)は、耐食性と強度に優れた材質で、美しい光沢があり、加工後の仕上がりが良好です。主な特徴として、高い引張強度と硬度が高いため鋼板の加工後も強度を維持しつつ、成形が可能です。

当社のレーザー切断加工事例

ステンレス(SUS304)のレーザー加工事例

レーザー加工(SUS304)+タップ穴

こちらは、協力企業様にて、レーザ加工+タップ穴加工を実施した事例です。当社では主に、SS材への加工を行っていますが、本事例のようにステンレスの切断も対応可能です。

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普通鋼(SS)のレーザー加工事例

レーザー切断 6ミリ厚

こちらは、6ミリ厚の素材にレーザー加工を実施した事例です。

当社では、このような大型で特殊な形状でも最小限に歪みを抑えてレーザー加工を施すことが可能です。

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炭素鋼(S45C)のレーザー加工事例

レーザー切断(S45C)

こちらは、S45Cにレーザー切断を実施した事例になります。
当社はS45C以外でもSS400、炭素鋼、ハイテン材(高張力鋼板)、ステンレスなどの材質の加工も可能レーザー切断の対応が可能です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。レーザー・プラズマ・ガス溶断加工センターを運営する坂元鋼材株式会社では、レーザー加工だけでなく、ガス溶断から鋼板の二次加工まで幅広い板厚の鋼板の加工を承ります。

高品質かつ短納期のレーザー切断品なら、坂元鋼材にお任せください。

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