鋼板加工ニュース
2024.12.20
2024.12.20
S45Cのレーザー加工
S45Cは、日本工業規格(JIS)で規定されている炭素鋼の一種で、正式には「機械構造用炭素鋼鋼材」と分類されます。炭素含有量が多いため強度が高い一方で、加工性にも優れており、様々な用途に利用されます。
本記事では、そのS45Cのレーザー加工におけるポイントについてご紹介します。
S45Cのレーザー加工におけるポイント
1.出力と切断速度の最適化
S45Cは熱伝導率が比較的高い金属です。そのため、レーザー出力が高すぎると熱影響層が広がり、表面硬化や歪みが発生しやすくなります。
また、切断速度が遅すぎると加工面が粗くなり、切断不良が発生します。
レーザーの出力と切断の速度を適切にし、滑らかな仕上がりを実現することが重要です。
2.冷却による変形対策
レーザー切断時の熱の蓄積を防ぐため、冷却が非常に重要になります。
特に厚板の場合は、熱歪みや変形が発生しやすいため、加工間隔や冷却手段の工夫が必要になります。
3.熱処理
レーザー加工における熱影響層は、加工部分の硬度や応力分布に大きく影響するため、熱処理の工程が不可欠になります。
S45Cは、焼き入れ性に優れているため加工後に焼き入れを行うことで、強度や耐摩耗性を向上させることができます。
当社のS45Cのレーザー加工における特長
1.大板サイズのレーザー加工が可能
当社では、最大2,100×6,069までの大きさの鋼板までレーザー加工ができるため、お客様の幅広い要望に対応することが可能です。
2.厚い板厚の加工に対応可能
トルンプ製のレーザー加工機を保有する当社では、最大約25mmまでの板厚を高速かつ高精度に加工することが可能です。
このレーザー加工機は切断品質の圧倒的な精密さを強みとしており、レーザー加工機の中でも最高レベルの加工精度をもつため、勾配、小穴精度の安定性が高いなどの特長があります。
当社のS45Cのレーザー加工事例
S45Cのレーザー加工は当社にお任せください!
いかがでしたでしょうか。今回はS45Cのレーザー加工におけるポイントについてご紹介しました。
当社では、S45Cだけでなく、SS400やステンレスなど様々な材質のレーザー加工に対応することができます。
鋼板のレーザー加工でお困りの方はお気軽に当社にご相談ください。