鋼板加工ニュース

2022.03.01

2022.03.01

人財

離職ゼロ組織の作り方【坂元鋼材の人材育成 vol.2】


坂元鋼材は全員で15人の組織です。
少人数でも問題なく仕事を回せる組織を追求してきた結果、
とても凝縮した仕事師集団になりました。

副産物として、離職率が極めて低い組織になりました。
過去8年間の離職者は実質ゼロです。ここに至る軌跡を振り返ります。

教え合いの副産物

少人数なら誰かが休んだら困らないだろうか。
みんなが有給休暇をキチンと取れるだろうか。

それが大丈夫なのです。秘密が「教え合い」です。その教え合い、学び合いが進んだ結果、社風が間違いなく良くなりました。社風が良いから教え合うのか、教え合うから社風が良くなるのか。

さまざまな仕事を横断した工場長の前和彦君は言います。
「人の仕事が分かると、人の気持ちがわかるようになる」
まさに至言です。
この8年間にわたって離職が実質ゼロなのは、このことも大きいはず。離職は定年退職の3人のみ。試用期間を超えた新入社員は全員が定着し、大きな戦力になっています。

離職の最大の損失とは何でしょうか。

そうです、経験が積みあがらないことです。
せっかく教えたこと(学んだこと)が社内に残らない。
結果的に組織が成長しない。

また、人が離れるときには組織に大なり小なりマイナスの負荷がかかるもの。
離職が起こらないことで社風はとても良くなります。

仲間への貢献

人に教えることは簡単でしょうか?
いいえ、です。

せっかく自分が身に着けた知識や技術です。惜しみなく「与える心」を持てるかどうか、貢献の気持ちがあるかどうか。そこが最大のポイントです。

もし人間関係に問題があれば教え合いは機能しません。「水槽理論」というものがあります。水槽の水が濁っていれば魚は病気になります。魚を取り出して病気を治療しても、濁った水に戻せばまた病気になる。魚とは社員で、水が人間関係です。だから職場の水質を良くすることに努めました。

このような教え合いを始めてから8年ほどになります。
結果、教えることにたけた社員が増えました。人にものを教えると自分が鍛えられます。150%分かっていなければ100%は伝えれないもの。教えることで学んだ知識が整理され、教えた者もより理解が進みました。

この数年の光景を見ていて、次のような方程式が思い浮かびました。
いかがでしょうか?

個人の能力(成長) × チームワーク(貢献) × 外部環境 = 組織の成果(業績)

コロナ禍、リーマンショック、天変地異のような外部環境は私たちのコントロール外にある。しかし成長と貢献はコントロールできる。そこを上げていくことで、外部環境の影響を最小化できる。この方程式の積で会社の業績を上げていくことが大事です。

成長という縦軸、貢献という横軸

当社は青木仁志先生(アチーブメント株式会社)の説く理念経営を推進しています。先生から教えられたものに「成長と貢献」の図があります。縦軸の成長、横軸の貢献。その右斜め45度上に真の成功がある。自分の能力を高めて縦軸を伸ばせば、その伸ばした分だけ貢献できる領域(横軸)を伸ばすことができる。

「目標を立て、学び、実践して達成した。
その後に真の成功者とそうでない人に分かれます。
その差は、自分が得たものを分かち合っているかどうかです。
技術も知識も、人と分かち合うことによって磨かれ、洗練され、
普遍の技術として使いこなせるようになっていくものです」
(引用:青木仁志「超一流の書く習慣」 アチーブメント出版)

現状維持は後退

この縦軸の成長と横軸の貢献には、終点はありません。

「現状維持は後退の始まりである」
(ウォルト・ディズニー)

恐ろしい警句と受け取らねばなりません。
誰もが、いつかはこの会社を去るときが来ます。

「坂元鋼材を選んでよかった。
小さくて無名の会社だけれど入社してよかった」

「充実の会社人生だった。
大きく成長でき、そして世の中に貢献できた。満足な職業人人生だった」

社員にそう感じていただくことを目的に、良い経営をしつづけます。これからも社員が教え合い、学び合う会社をつくり続けます。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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