鋼板加工ニュース
2023.06.21
2023.06.23
お客様満足、そして社員教育
= 当社の2次加工(ボール盤)について =
お客様の視点から
私たちは鋼板の溶断加工でプロの技術を磨いてきました。
ガス・プラズマ・レーザーの3分野です。
弊社の溶断品は、いわば半製品です。
多くは2次・3次工程などさまざまな加工が施されます。
そして各種の部品や最終製品になります。
弊社の切断品に施される2次工程は穴開け加工が多い。
従来は外注で対応してきたけれども、いつか内製化を試みたい。
そんな欲求が社内にありました。
これまで高品質と短納期でお客様に喜ばれてきました。
その路線を追求したい。
その思いから2年前にボール盤を導入しました。
穴開け加工機としては最も基礎的な機械です。
基礎的とは言え、溶断加工しか知らない私たちには挑戦でした。
社員教育としての新分野
穴開け内製化のキッカケには社内事情もありました。
3年前に高校新卒生を2名採用したことです。
弊社の規模(現在15名体制)では1名の採用予定でした。
ところが応募者から飛び切り優秀な2人が残った。
「どちらも素晴らしい、2人とも採用したい」
経営者の私がそう言うと、工場長(前和彦)は提案を出しました。
「いまの仕事量で2人とも採用すると過剰人員になる」
「2人採用するなら新分野の機械を導入してほしい」
そんな工場長の提案が穴開け導入の伏線でした。
全員がイチから
ボール盤導入から2年。
若手社員を中心に技術を磨いてくれました。
工場のリーダー(大石良太)は言います。
「みんながイチからのスタートだった。先輩も後輩もなくスタートラインが同じ。みんなで学び合いながらやってこれた」
社内の誰もが未知な機械を学ぶことが新鮮でした。
協力工場様からは技術的なアドバイスを何度ももらいました。
弊社の社員を可愛がってくださり、頂いた貴重な助言の数々。
ありがたいこと、この上ありません。
リーダーの大石が続けます。
「効率性やスピードは大事です。しかしそれ以上に『キレイに正確に』を追求しています」
「社内で情報共有してマニュアルも作りました。これは何分でやった、どう苦労したか」
「キリの研ぎ方ひとつで品質が変わる。その奥深さは鋼板切断と同じ」
やはり喜ばれる短納期
鋼板切断までは私たちのお家芸です。
レーザー・プラズマで下穴・マーキングが出来る。
以前よりも納期がぐっと短縮できるようになりました。
結果、穴開け加工の仕事をたくさん頂きました。
先日あった一例です。
下穴をレーザーで開けて、面取り・タップ加工まで。
枚数も100枚以上、突貫で間に合わせました。
「助かったわ!」というお客様の一言。
なによりうれしい瞬間です。
これからも顧客満足、そして社員育成、
この2つの目線で社内を鍛えます。