鋼板加工ニュース
2024.12.20
2024.12.20
人材育成方針を考える
前回ブログの続きです。
「コーポレートスタンダードブック」にて、
会社の大切にしたい価値観・ビジョン・方針をまとめました。
今回は、「人材育成方針」について。
ビジネスは究極の団体競技
坂元鋼材とは15人の社員で構成されるチーム。
一人ひとりに個性(強み)があります。
強みを掛け合わせることで最高のチーム効率を獲得したい。
それが可能なのも良好な人間関係があってこそ。
「ビジネスは究極の団体競技」(ジャック・ウェルチ)です。
もし不満足な人間関係、大中小の障害があれば、どうでしょうか?
言葉のキャッチボールすらうまくいきません。
そんな状態でよいゲームなど望むべくもない。
人は人とのコミュニケーションを円滑にする術を得ながら成長します。
その成長過程で、未熟な人間どうしが葛藤を引き起こします。
過去の失敗から学ぶ
過去にも不満足な人間関係がいくつも存在しました。
何といっても、経営者としての私自身が極めて未熟でした。
退職させた社員から「不当労働行為」だと
慰謝料請求される苦い経験もありました。
失敗から学び、採用と育成に力を尽くしました。
離職の極めて少ない組織になってゆきました。
それでも問題が無くなったわけではありません。
数々の失敗を糧にまとめたのが「人材育成方針」です。
このような育成ビジョンを掲げました。
「徳と才を兼ね備えた仕事師の中の仕事師」
「仲間と顧客と社会に尽くせる人格者」
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【人材育成方針】
「徳とは人格のことであり、才とは能力のことです」
徳なき才は時に人を傷つけ、真逆の効果を生んでしまうことすらあります。
たとえば発展した科学技術も誤用・悪用すれば大きな惨禍をもたらします。
優秀な頭脳を持つ者が犯罪に手を染める例も枚挙にいとまがありません。
どちらも「徳なき才」の末路です。
● 私たちが求めるのは「徳ある才」
すべての知識・技能・技術は
「隣人の幸福」につながるものでなければなりません。
第1の隣人は仲間(社内)です。
いかなる場合でも良好な人間関係を崩してはなりません。
自分も周りも幸福にはなりません。
意見の相違があるときほど傾聴し、信頼し、受容し、交渉します。
第2の隣人は顧客(社外)です。
顧客満足が当社の利益の源泉です。
高度な仕事を実現する能力(才)を磨き続ける理由です。
第3の隣人は社会です。
売り手よし、買い手よし、世間よし。
長期的視点に立って社会の発展に期する「三方よし」の心を持ち続けます。
良好な仕事、そして納税と雇用で社会に貢献します。
● そのすべてのベースにあるのが「感謝の心」
人は一人では存在できません。
親の恩・仲間の恩・社会の恩。
すべてのご縁によって辛うじて存在を許されています。
そこに気づくことなくして感謝の心は生まれません。
● 死んであの世に持っていけるのは磨いた魂だけ
仕事を通じて周りの人にどれだけの貢献ができるか。
それが人格の高さ(徳性)を示します。
● 成長の機会提供
仕事を通じて自分を高める意欲のある人材に対して、
より大きな成長の機会をつくります。
成長の結果が人生の成功となり、物心両面の豊かさに通じます。
● 実力主義
仕事を通じて仲間に奉仕し、
真の顧客満足をつくりだす実力を培うことを目指します。
モノづくり企業としての高い技術力と深い専門知識を磨きます。
プロフェッショナルとして高い成果を発揮する人材に高い報酬を支払い、
大きな責任を担う機会を提供します。
● 経営者マインドの醸成
「もし自分が社長だとしたらどうするだろうか」という視点で考え、
行動する経営者マインドを持つ人材を育成します。
そのためにも中長期的かつ全体最適の思考を持ち、
物事の本質を捉える人材を育成します。
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本日も長文をお読みいただき、ありがとうございました。
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