鋼板加工ニュース

2023.07.24

2023.07.26

人財
歴史

入社10年インタビュー「必要とされる職人をめざして」


21歳で入社し、いま31歳。
ことし入社10年を迎える若手社員(河野=かわの)へのインタビュー。

現場一筋の10年間、仕事を通して得たことを聞きました。

なぜ当社に入ったのですか?

高卒後に2社勤めたのち、転職先を探していました。
坂元鋼材のホームページを見て「社員インタビュー」に目が留まりました。

「いい人がたくさんいそう」

そう思ったのが応募のきっかけでした。
溶断や鉄鋼は全く未知でしたが、飛び込みました。

最初の5年間はレーザーでした。

レーザー担当だった前さん(現・工場長)の下に入りました。

レーザーの手元(製品の片づけなど切断以外の仕事一切)として
前さんに仕事の基礎を仕込まれました。

その後レーザーを任され、加工機の裏も表も叩き込まれました。

レーザーは5年さわりましたが、まだまだ奥が深い機械です。

トラブル対処、最短時間での加工条件の設定、部品交換などです。
追究することがたくさんあります。
手ごわい機械です。


しかし、どんなトラブルも前さんが的確に対処してくれます。
すごい先輩です。

6年目からガス溶断に移りました。
NCガス溶断機、ポータブル、トレーサーと溶断3部門をすべて経験しました。

振り返って、良かったことは何ですか?

最初の2年間、前さんの下で「考えて働くこと」を叩きこまれました。
一歩先を読んで仕事をすることです。

その日の切断予定、お客さんの要望、納期を総合的に考えます。
それを前日にイメージしてCAM班に指示します。

そして仕事の優先順位を考えることです。

自分の仕事を先にするべきか、ほかの人の応援に行くべきか。
工場全体を考えて仕事をするように、と癖づけられました。

「全体最適」を考えることです。

考えて働くこと、一歩先を考えること。
それをレーザー時代に叩き込まれたことが財産です。

そして絶対にさぼらないこと、
手すきのときに何が出来るか考えること。

大石さん、前さん、吉山さん。

追いかける背中を先輩方が見せてくれています。
ありがたい環境です。

10年間で最大の試練は?

入社5年目、右足が不調で歩行困難になりました。

いったんCAD(内勤)に異動させていただき、様子を見ました。
けれども改善しません。

これから先どうなるのか不安でした。

先輩に相談し、社長を信じて治療に専念しました。
3カ月間の休職をもらいました。

病名は良性の骨腫瘍。

入院して手術、そしてリハビリ。
治療に集中させてもらいました。

休職中は現場(工場)の皆さんに非常に助けられました。
事務所から現場に出ていただいたりもしました。


3カ月して職場復帰。

まずは、動きの比較的少ないNCガス切断機に入りました。
私の治療のために皆さんが快く担務替えに応じて下さいました。

徐々に慣らし運転をし、足は順調に回復しました。
いまは絶好調、趣味のサーフィンも復活です!

本当に社員の皆さんに支えられて、完治できました。

感謝しかありません。

10年後(41歳)は、どうなっていたいですか?

10年前に目指していたことが、いま出来るようになっています。
10年後は、いまの理想を叶えます。

ガス溶断では難易度の高い「2工程切断」を自在に出来るようになります。
ベテランの吉山さんに認められることが目標です。

「おお!よく切れるようになったな!」

「おお!こんなん切れたんか!」

そう言ってもらうことが目標です。


いまも「合格」と言っていただいていますが、
それは「5年目にしては」という条件付きと思っています。

奥深いガス溶断を完全にマスターするにはまだまだ年月がかかります。

仕事で心がけていることは何ですか?

キレイに切ること、歩留まり良く仕事をすることです。
そして整理整頓をすること。

数モノをトーチ(吹管)多数で高効率で切断したとき、
あるいは小さい残材を使って無駄のない仕事をしたとき、
そして短納期をものにしたとき。

そうです、自分のイメージ以上に仕事が早く出来たときです。
その結果、お客さんが喜んでくれます。

無我夢中で仕事をし、気づいたら10年目です。
レーザーとガスを担当し、当社の在庫する板厚をすべて切れるようになりました。

最初は教わる立場でしたが、いまは後輩に教えることもあります。
仕事で心掛けているのは、前さんの口癖に共通します。

言っていることより、やっていること。
やっていることより、出来ていること。

これからも精進して、お客様と会社から必要とされる職人になります。

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