鋼板加工ニュース

2021.09.08

2021.09.08

ガス溶断加工

プロ中のプロの世界、ガス溶断


鋼板加工で当社が採用している3方式、
すなわちレーザー、プラズマ、そしてガス溶断。

このうち職人の育成に最も時間がかかるものは、どれでしょうか?

そうガス溶断です。

ガス溶断とは、ガスバーナーの炎で熱した鋼板に高圧酸素を吹き付けて切断していく方式。
当社では主に28ミリ厚以上の鋼板の切断に使っています。

火の加減、切断の速度、切断の手順などが職人の勘と経験に大いにゆだねられています。

ある意味「ボタン、ポン」でスタートするレーザーやプラズマと違います。
いや、これは語弊があります。

レーザーやプラズマでも優秀な職人、普通の職人、残念な職人によって
切断品質(表面の美しさ、歪みの小ささ)や生産性(スピード)は違うものです。

しかし、その「違い」の差がガス溶断では圧倒的に大きい。

鉄は高温で熱せられると膨張して動きます、生き物のようです。
そんな歪み続ける鋼板との闘いです。

歪をいかに小さく、寸法精度をいかに良くするか。

切断の手順、製品配置の仕方、手際の良さ、それらで結果は大きく違います。
さらに精度を良くするための様々なコツ、ひと手間、ここにプロの大技・小技がひそんでいます。

ガス溶断のプロ職人が育つには何年かかるでしょうか?
真面目にコツコツと取り組めば、数カ月でも一定の切断技術は身につくでしょう。
しかし、さまざまな状況に対応する能力が身につくには3年、5年、10年かかるもの。

当社ではこの道30年以上のベテランを筆頭に、優秀なプロ職人がキッチリと現場を守っています。

そして次世代につなぐ人材育成、技能の承継にも余念がありません。
昨年入社した2人の新卒生は、いまはレーザー、プラズマを担当しています。
そして、ゆくゆくはガス溶断を仕込みます、「最後はガス」なのです。

以前にこのコラムでも書いた「次に使う人が使いやすいように」という当社工場のポリシー。
これも、当社の歴史に残る伝説の職人「橋本さん」の語った金言でした。

私たちの作る溶断製品は、どこまでも「モノづくりの中間地点」です。
次に加工する人が必ずいる。
お客様に「納得」の材料を提供すること。
これが我々の使命です。

【高品質・短納期の鋼板加工サービスを、ぜひご活用ください】

■ レーザー切断 : 0.5ミリ厚から12ミリ厚まで(max25ミリ厚まで対応)
■ プラズマ切断 : 14ミリ厚から28ミリ厚まで(max36ミリ厚まで対応)
■ ガス溶断 : 25ミリ厚から150ミリ厚まで
■ 常時在庫 : 1524×3048 (3.2t)
(SS400国内材)  2100×6096 (4.5t~80t)
2000×3048 (85t~150t)

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