鋼板加工ニュース

2022.06.07

2022.07.13

歴史

本物は続く、続けると本物になる【坂元鋼材の歴史 vol.3】


当社の創業から現在までのストーリー、その最終回です。

景気がよくても悪くてもビクともしない会社に!

30歳で急に3代目社長になった私。経営の何たるかもわからず、現場の仕事だけに没頭していました。我流経営、盲目経営。いや当時はそれが我流だとも盲目だとも気づいていませんでした。

実態は経営計画もなければ人材育成もない、ないないづくし。恥ずかしいことに私は決算書もろくに読めない状態でした。

その10年目、襲い掛かったのが2008年のリーマンショック。仕事が半減し、鉄鋼相場が暴落。

翌2009年(第58期)、会社始まって以来の大赤字。

「景気が良くても悪くてもビクともしない会社にしたい!」
そう切実に願いました。

失敗の10年、そして改革の12年

そのタイミングで出会ったのが「なにわあきんど塾」です。
大阪産業創造館で行われている若手経営者の育成塾。
私は24期生でした。

自動車を運転するには教習所に行かねばなりません。クルマの正しい動かし方を知ること、そして進むべき方向を知らずして運転などできない。

会社も同じだと気づかされました。

経営にも守るべき原理原則がある。そして目的とビジョンが必要でした。


あきんど塾に続いて、中小企業家同友会、アチーブメント、木村塾、成長塾などを学び続けます。

社外で教わったことを社内で実践する経営改革が始まりました。

強くてよい会社をつくる

2009年から今に至る経営改革13年間に力を入れ続けたのが、つぎの4本柱でした。

① 理念浸透
② 人材採用と社員育成
③ 社風(人間関係)をよくする取り組み
④ 新規開拓営業

これらに力を入れて12期連続の黒字、そして財務も大きく改善しました。

まだまだ、まだまだですが「景気がよくても悪くてもビクともしない強い会社」というビジョンに着実に近づきつつあります。

そして人が育ったのがさらに嬉しいことです。

新卒や若い社員が成長し、直近8年間の離職は実質ゼロ。毎年毎年、チームの年輪をしっかりと刻んでいます。

私が経営を預かった23年間ではまさに「今が一番よい」と言える状態です。

ここからがスタート

駆け足で70年間を振り返りました。70年かけて、ようやくスタートラインに立った気がします。

日本には300万社以上の企業があります。規模の小さな当社としては、いろんな面で他社と比較しがちです。

しかし比べるのは「過去の自社」です。中身がどれだけ充実しているか。それを追求し続けます。

中身とは何か。

[対顧客] お客様から「ありがとう」をどれだけ頂戴できるか。
[対社員] 皆さんから「働いてよかった」とどれだけ思ってもらえるか。
[対社会] この会社がどれだけの存在価値を提供できるか。

究極はこの3つ。だからライバルは同業他社ではない。「ありがとう」頂戴プロジェクトであり、「働きがい」追求の旅です。

だからこそ誠実で真っ当な仕事をしつづけなければならない。
第71期のスタートに当たり、改めて思いを新たにします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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