鋼板加工ニュース

2025.09.02

2025.09.02

レーザー加工

アルミ鋼板のレーザー加工のポイント


アルミは、軽量性や耐食性の高さなどの理由から様々な分野で使用されますが、レーザー加工においては、反射率や熱伝導率などの理由から加工の難易度が高いという課題があります。本記事では、アルミの概要からレーザー加工を可能にする当社の特徴についてご紹介します。

アルミのレーザー加工が難しい理由

アルミはその特徴からレーザー加工による加工が難しいと言われております。以下にアルミの特徴についてご紹介します。

反射性が高い

アルミは、レーザー光を非常に強く反射する性質を持っています。金属は通常レーザー光を吸収することで溶融し、切断されますが、アルミはその特性上、レーザーエネルギーを効率的に吸収することができません。発射されたレーザー光の多くが表面で反射されてしまうため、十分なエネルギーが素材に伝わらず、切断が難しい場合があります。

熱伝導率が高い

またアルミは、鉄やステンレスなどの他の金属と比較して非常に高い熱伝導率を持っているため、熱が素材内を素早く拡散し、切断に必要な温度を維持することが困難になります。そのため、切断部分が十分に溶融せず、不均一な切断面になったり、変形や歪みを引き起こす可能性があります。

レーザー加工ができる主なアルミの種類

以下に、レーザー加工ができるアルミの代表的な種類についてご紹介します。

A1050

純アルミに近いA1050は、優れた耐食性と加工性を兼ね備えています。レーザー加工においては、熱伝導率が高いため、熱が拡散しやすいという特性を考慮する必要がありますが、不純物が少ないため、比較的安定したレーザー加工が可能であり、切断面もきれいに仕上がりやすいというメリットがあります。

A2017

A2017は、銅を主要な添加物とするジュラルミンの一種です。A2017は、高い強度と優れた切削加工性を有しているため、様々な分野に使用されています。しかし、レーザー加工においては、溶融部分の周囲に溶融物が付着するドロスが発生しやすい傾向にあります。

A5052

マグネシウムを添加したA5052は、中程度の強度と優れた耐食性を持つ代表的なアルミ合金で、レーザー加工においては、比較的安定した溶融挙動を示すため、加工しやすい部類に属します。

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