鋼板加工ニュース

2025.09.02

2025.09.02

レーザー加工

ステンレス鋼板のレーザー加工


鋼材加工では様々な材質が使用され、用途に応じて加工ポイントや特徴などが異なります。今回の記事では、ステンレス鋼板の特徴、レーザー加工時のポイントなどについてご紹介します。ぜひご覧ください。

鋼板のレーザー加工

レーザー加工とは、高出力のレーザー光によって切断や穴あけを行う加工技術です。他に鋼板を切断する方法として、プラズマ切断やガス溶断などもありますが、レーザー加工は特に高精度に加工ができ、綺麗な切断面を加工できるだけでなく、鋼板に極小サイズの穴加工を行うことも可能です。
当社では、板厚や形状によって異なるものの、レーザー加工で0.5〜40(?)mmの厚鋼板まで高精度な加工を行うことが可能です。

ステンレス鋼板の特徴

ステンレス鋼板は、鉄を主成分とし、炭素を1.2%以下、クロムを10.5%以上含有する合金鋼です。この「クロム」の働きによって、ステンレス鋼は優れた耐食性を発揮します。クロムは鉄よりも酸素と結びつきやすく、鋼表面に酸化クロムの膜を形成します。この被膜が金属内部を酸素や水分から守ることで、錆の発生を防いでいるのです。

このように優れた耐食性と美観の持続性を兼ね備えていることから、ステンレス鋼板は、食品機械や、化学工業設備部品など様々な箇所で使用されています。

ステンレス鋼板のレーザー加工におけるポイント

高反射材への対応

ステンレス鋼は光の反射率が高くレーザー光を強く反射する性質があるため、加工時にレーザー光が戻り、光学部品や発振器にダメージを与えてしまう可能性があります。そのため、反射対応の加工機や、波長の異なるファイバレーザー加工機を用いる必要があります。

焼けや変色の発生

ステンレスは熱伝導率が低いため、局所的な加熱で焼けや変色が起きやすい素材です。そのため、加工速度・パワー・焦点位置を適切に設定することが重要です。

板厚ごとの出力と加工速度を調整

板厚が厚くなるほど高出力が求められますが、その分、切断面にバリやドロスなどの加工不良が発生しやすくなります。そのため、出力や加工速度などの加工条件を最適化することが重要です。

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