鋼板加工ニュース
2025.12.10
2025.12.11
高出力ファイバーレーザーを導入 =プラズマ領域の板厚まで、レーザーで高精度に=
2025年10月、弊社・坂元鋼材の第4工場が竣工。
そして高出力ファイバーレーザー加工機が稼働開始しました。
従来はプラズマ切断・ガス溶断で対応していた板厚帯まで、
レーザーでの高精度加工が可能になります。
新工場が完成
新工場は本社・第1工場の隣地に建設され、
長年の課題であった「スペースの制約」がついに解消されました。
レーザー機の増設は長らくの念願でしたが、
敷地の余裕がなく実現できずにいました。
2023年に隣接する2区画、2024年にはさらに1区画と、
立て続けにご縁をいただきました。
土地取得が進んだことで今回の工場計画が具体化しました。
10月下旬には金融機関様、工事関係者様にご臨席いただき、
神事を伴う開所式も無事に執り行いました。
高出力ファイバーレーザー
今回導入したのは、ドイツ・TRUMPF社製
TruLaser 3060 fiber(24kW)。
24kWクラスは国内でも数台レベルの先進機となります。
最大40mm厚鋼板の切断が可能で、
これまでプラズマ切断が主力だった厚板領域でも、
レーザーならではの高精度加工が実現します。
テーブルサイズは 最大 2,500 × 6,100mm と余裕があり、
大型ワークや長尺物にも柔軟に対応できるようになりました。
利便性の更なる向上へ
ハイパワーレーザーによる厚板切断は、
プラズマと比べて 切断幅(カーフ)が圧倒的に微細 で、
熱影響域も狭く、より高度な寸法精度が得られます。
これにより、
- 熱影響による反り・歪みの低減
- 仕上げ加工の軽減(削り代の低減)
- 組み立て精度の向上
- 後工程のリードタイム短縮
などのメリットが期待できます。
弊社では設備能力を最大限に引き出すため、
板厚ごとの切断条件を徹底的に検証し、
最良の切断品質を追求しています。
大阪・九条にお越しの際は、ぜひ弊社へお立ち寄りください。
ハイパワーレーザーの実際の働き、
切断面の美しさをご覧いただければ幸いです。