鋼板加工ニュース

2025.11.30

2025.11.30

ボール盤
穴あけ加工

鋼材の穴あけ加工の種類から方法について解説


鋼材加工において、穴あけ加工は単に穴を開ける工程ではなく、ボルトやねじの接合、パイプの流体通過などそれぞれの製品の用途によって高い精度が求められる付加価値の高い加工工程です。

本記事では、穴あけ加工の加工の種類や方法、実際の加工事例についてご紹介します。

穴あけ加工の代表的な種類

鋼材の穴あけ加工には、用途や精度に応じてさまざまな方法があります。単純な貫通穴から、ねじを切るタップ加工、面を平滑に仕上げるリーマ加工まで、その種類は多岐にわたります。

キリ穴加工

キリ穴加工は、もっとも基本的な鋼材の穴あけ加工方法で、ドリルを用いて所定の位置に円形の穴を開ける加工方法であり、様々な穴あけ加工の場面に使用されます。また、求められる加工精度は比較的高く、下穴や位置決め穴として利用されることが多いです。

タップ加工

タップ加工は、穴の内側にねじ山を形成する加工方法です。一般的に下穴をあけた後、タップという専用工具を使用してねじを切ります。特に、タップ加工はボルトやネジの締結部に使用されるため、強度と精度の両立が求められます。

>>当社のキリ穴・タップ加工における特徴についてはこちら

ザグリ加工

ザグリ加工とは、すでに開けた穴の入口や座面を広げたり削ったりする工程です。この加工ではボルトやねじの頭を面一に収め、表面の凹凸をなくしたり、座金などを正確に取り付けたりできます。主に、鋼材の構造部品で外観や安全性が求められる用途に用いられます。

リーマ加工

リーマ加工は、ドリルで開けた穴の精度を向上させるために行われる仕上げ加工の一種です。リーマ加工は、リーマという工具を用いて、鋼材の穴あけにおいて嵌め合い公差が求められる用途に対して、穴の直径を広げつつ、内面の真円度や円筒度、表面粗さを高精度に仕上げることが可能です。

ボール盤での穴あけ加工に使用される工具の種類

鋼材の穴加工を行う際には、主に、ボール盤が使用されます。ボール盤は、鋼材の穴あけ加工における基本的な設備です。固定した鋼材に対して、垂直方向にドリルを回転させて穴を開けます。また、穴あけ形状や、精度に応じてドリル・リーマなどの工具を選定します。

>>当社のボール盤による穴あけ加工の特徴

ドリル

ドリルは、鋼材の穴あけ加工で最も使用頻度の高い工具です。一般的なツイストドリルのほか、ステップドリルや超硬ドリルなどがあり、素材や形状に応じて使い分けられます。また、ドリルの選定においては、刃先角度や材質が加工品質を大きく左右するため適切なドリルの選定が必要になります。

リーマ

リーマは、ドリルで開けられた穴の精度を向上させるために使用される多刃の仕上げ切削工具です。ハンドリーマやマシンリーマなど、用途や鋼材の種類、求められる精度に応じて様々な種類が用いられます。

当社の穴あけ加工事例

レーザー加工 キリ穴加工付き

こちらは、16mm厚のSUS304材に対して、外径Φ200・内径Φ116のレーザー加工とΦ9のキリ穴加工を実施した事例です。

当社では、ステンレス素材においても高精度なキリ穴加工を行う技術を有しており、寸法精度と仕上がりの美しさを両立した加工が可能です。

>>加工事例の詳細はこちら

ガス溶断 55t +キリ穴加工

こちらは、ガス溶断とキリ穴加工を組み合わせて仕上げた加工事例です。まずガス溶断で素材を切り出した後、深さ70mmのキリ穴加工を実施しました。ガス溶断によって形成された滑らかな切断面に対し、精密なキリ穴加工を施すことで、高い寸法精度と美しい仕上がりを実現しています。

>>加工事例の詳細はこちら

鋼材の切断から穴加工までまとめて当社にお任せください

今回は鋼材の穴あけ加工の種類から方法についてご紹介しました。

坂元鋼材株式会社では、当社は鋼板の切断からボール盤を用いた穴あけ加工に一貫対応しており、お客様の管理工数の削減に寄与しています。

鋼材の加工でお困りの方はお気軽にご連絡ください。

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